亀田メディカルセンター

今回は、病院の診療に欠かすことのできない「滅菌室」のお仕事について詳しく教えていただくため、滅菌室4年目の内藤さんにお話を伺いました。37歳で初めての転職活動。新しい土地に移住しただけでなく、これまで全く縁のなかった医療業界に飛び込み、一から未経験の仕事を覚えて、今日に至られています。 内藤さんのお話から見えてくる病院の診療に欠かせない「滅菌室」でのお仕事。将来の選択肢の一つとして検討してみませんか?

一度も出たことのなかった地元を飛び出して出会った、初めての医療の世界

― どうして地元を出て亀田総合病院に就職を決められたのですか?

私は元々愛知県出身なのですが、お付き合いしている方が鴨川の方で、その方の事情もあり一緒に移り住むことを決めたのがきっかけです。
それまでは、生まれてから一度も愛知県の地元を離れたことはありませんでした。高校を卒業し、すぐに工場で働きだしました。 車のホイールを作る工場で、18歳から36歳まで18年間勤めました。高校も工業高校だったこともあり、製造業で再就職先を探してみたのですが、年齢制限が35歳までのところが多かったり、当時大きな台風が南房総で発生した関係で応募先が採用を急遽中止したりと、自分の希望にかなうところに巡り合うことができず、なかなか仕事が見つからなかったんです。そんな中、鴨川市の就職合同説明会に参加した際に亀田総合病院に出会いました。

医療業界未経験OKで、特に資格が無くてもできる仕事があるという説明を聞いて興味は持ちましたが、正直、その時には具体的な想像はできなかったです(笑)ただ、以前の職場でも、消防署で応急手当の指導員の資格を取って救護班の業務を行ったり、家族に介護福祉士がいたりして、以前から医療に携わる仕事も悪くないのかな?と思ってはいました。

病院の裏方の仕事だけれど、責任は重大。
患者さまの生命に関わる仕事をしているという自負が、一番のやりがいです。

― 鴨川に移住し、「滅菌室」という職場に就職してみてどうですか?
正直、鴨川は自分が元々住んでいた場所よりは田舎です。物価は田舎にしては少し高めだし、不便さを感じることも正直あります。でも地元と違うのは、鴨川にはまだご近所づきあいの文化があって、声をかければ挨拶してくれるような人間関係が残っているところ。実際に住んでみて、今のところは「良い場所だな」と感じています。

亀田総合病院に関して言えばとにかく大きいです!ものすごく多くの方が働いていて、何年か働いても未だに知らない人ばかりですし、病院の敷地も広くて迷路みたいなので、今日もこのインタビューの場所に来るまでに地図を書いてもらってきました(笑)
滅菌室での仕事は、今まで長く働いていた工場のライン業務とそう変わらないのですが、強いて言えば、オールラウンダーにならなければならないところが違いですね。工程の一部を請け負うのではなく、現場から持ち込まれる道具を受けるところから、滅菌したものを送り出すまで、一連の流れを一人で行います。
この仕事をしていてやりがいを感じるのは、この滅菌室の仕事が直接患者さまの生命に関わっているということです。滅菌された道具が揃っていないと、そもそも手術や治療ができないですし、一連の工程の中で少しでも間違いがあったら、患者さまの命に関わる大事故につながってしまう。そういう責任ある仕事だという自負が、この仕事のやりがいだと思っています。

あと、医療の事は詳しくなりましたね。テレビなど見ている時にも病名や医療用語に反応して、ふと「あの手術かな。あの機械使うのかな」なんて思い浮かべることが多くなりました。
滅菌室には様々な人生を経験してきた人が集まっていて、逆に言えば、色々な人がチャレンジできる仕事だと言えると思いますよ。新卒よりも中途採用の人の方が多いです。工場出身者も、理容師だった人も、これまでバイトしかしたことがない人もいます。血や汚物の付いた状態の道具を洗浄する工程があるので、そういったものを扱うのに抵抗感がない人であれば大丈夫だと思います。
勤務は完全にシフト制で、日曜日の出勤やオンコール対応が必要な時もありますが、数か月に1度くらいですね。残業は少ないです。あと、医療現場の他の職種だと女性が多いイメージなのですが、滅菌室は男性が多い職場です。

― 「滅菌室」のお仕事って、具体的にどんなお仕事なんですか?全くの未経験から働き始めた時の様子を教えてください。
大まかに言うと、手術や診療で使った道具を「洗浄」「組み立て」「滅菌」処理する過程を行っています。

医療に携わる仕事は初めてだったので、最初は医療用語や機械の名前、術式等分からない単語ばかりで大変でした。でも、37歳の僕でもだいたい1年で覚えられたので、これから就職を考えている方にも是非チャレンジしていただきたいと思います。

研修期間は人にもよりますが3か月~半年です。マニュアルを読みながらというよりは、OJTで先輩から教えてもらいながら覚える感じです。私は自分でメモに書いて、それを繰り返し読んで、分からないことは次の日に解決する、というようなやり方でないと仕事を覚えられないたちなので、自分でマニュアルを作って覚えました。今でもすぐにみられるように仕事中はポケットに入れています。

滅菌室の業務としては、先ほどお話しした「洗浄」「組み立て」「滅菌」のラインを一人でこなせるようにならなければなりません。立ちっぱなしの仕事なので、正直体力は必要だと思います。

年齢に関係なく成長し続けるために、色々なことに挑戦し続けたい

― これからの目標や夢などあれば教えてください。
夢・・・という夢はないのですが・・・(笑) これからも、滅菌室の仕事を精一杯行えればいいなと思っています。

実際に先日、滅菌室で扱っている「きんこう」という道具があるのですが、入ってきたばかりの人では、その道具の大・中・小の大きさを見分けるのが難しいんです。見間違えが原因で事故につながるようなことがあってはいけないので、誰でもすぐに判別できるように専用のメジャーを作り、みんなで使えるようにしました。

以前勤めていたところは大企業だったのですが、そこでも亀田で行われている「改善アワード」と同じような機会があって、積極的に提案をした経験があります。良い提案ができたときには社長など幹部の方の前ではもちろんのこと、全国にある工場を回って自分の改善提案について発表を行っていました。当時はすごく大変だったけれど、自分の提案が通って業務が改善され、現場の人に喜んでもらえた時は本当に嬉しかったし、楽しかった!やっぱり褒められると人って嬉しいじゃないですか!(笑)いつかはその時の経験を活かして、滅菌室の業務もさらに効率化する提案など行えるようになったらいいなと思っています。採用されるかどうかは別として、実はもういくつもアイディアは持っているんです。

自分自身をずっと成長させていくためにも、これからもいろんなことに挑戦していきたいです。僕の友達がよく言っているんです。「自分にできないことはない。」

募集要項

現在募集は行っておりません

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