乳腺センター医師の募集を行っております

●はじめに
亀田総合病院乳腺科は2002年4月より乳腺センターとして新しくスタートを切りました。乳腺外科医だけでなく放射線診断医、放射線治療医、腫瘍内科医、形成外科医、乳癌認定看護師など各部門との連携を強化し、センター化することで、乳癌診療の統合化をすすめてきました。とくに治療においては乳腺内視鏡手術、乳房再建などの外科治療から非切除を目指すアブレ―ジョン療法まで、豊富な症例を抱えています。さらに2013年7月より乳房再建を専門とする形成外科医を乳腺センターに迎え、根治性だけでなく整容性も高めることを目標にOncoplastic Breast Surgeryの概念を取り入れた外科治療を行っています。また乳房用のエキスパンダーやインプラントが薬事承認を取得したことで乳房再建術式の選択枝も増えてきました。
本研修プロジェクトは我々がこれまでに行ってきた研修システムの中で、とくにOncoplastic Breast Surgeryを学ぶことに特化したシステムとして実施する予定です。

●対象
乳腺外科医または形成外科医

●研修期間
乳腺外科医:2年(終了後スタッフとしての採用も可能です)
形成外科医:1年または2年

●研修の概要
乳腺科患者の担当医となり入院管理、手術、外来を担当します。抄読会やカンファレンスなど乳腺科スケジュールに従って参加します。
検査、診断、治療方針の決定から手術までを、それぞれ乳腺科専門医、形成外科専門医、腫瘍内科医ならびに放射線診断医の指導の元で学ぶことができます。特に手術に関してはフェロー医師の専門性や経験などを考慮して、内視鏡下手術や乳房再建を含むオンコプラステイックサージャリー手技を重点的に学ぶことができるプログラム内容になっています。

●習得できる内容(各フェロー医師の専門性や経験年数は考慮されます。)

  1. 検査など
    マンモグラフィー、エコー、MRIなどの画像所見、マンモトームなどの生検手技、細胞診、病理組織所見から診断を行い、治療方針を計画し、術式の決定までを、指導医とともに学びます。


  2. 手術
    内視鏡下皮下乳腺全摘
    エキスパンダー挿入術(1次ならび2次)
    脂肪注入による乳房再建
    インプラントによる乳房再建
    乳房温存手術における乳腺授動、皮弁充填、乳房縮小術の応用など
    乳頭乳輪再建


●当センターでのオンコプラステイックブレストサージャリー研修の特徴

  1. 豊富な症例 
    当センターは日本トップクラスの手術症例数で、2012年度原発性乳癌手術424件(その他多数の再建手術や良性疾患手術あり)、手術日は(月)、(水)、(木)、(金)と各曜日2列体制で行っています。本研修プログラムで中心となる手術手技の習得に十分な執刀の機会が与えられます。

  2. 乳腺内視鏡手術の研修
    1995年より世界に先駆けて開始した内視鏡手術に関しては、個々の技量に応じた手技から開始し、プログラム終了時にはすべての内視鏡手技の習得を目指します。

  3. 乳房再建専門の形成外科医がセンター内に所属すること
    これも全国初の試みです。乳腺外科医にとっては形成外科的手技を基本から学ぶことができ、また形成外科医にとっては将来乳房再建を専門とするのに必要な最新の技術そしてSurgical Oncologyを学ぶことができます。

  4. 学会活動など
    国内外の関連学会への参加、学会発表、論文作成なども指導します。

  5. アブレ―ジョンサージャリーの研修(乳腺外科医向け)
    Nonsurgical ablationの一つである非切除凍結療法の適応、手技を学び、またその予後を観察することで安全性と有効性を検討します。

  6. 吸引式組織生検(乳腺外科医向け)
    ステレオガイド下、エコーガイド下ともに乳腺センターで施行完結させることにより、十分な症例のもとで短期間に手技をマスターできます。
    また、MRIガイド下生検は当院が日本をリードする施設であり、最先端の診断技術を学ぶことが出来ます。


●オンコプラステイックブレストサージャリー研修プロジェクトの指導医
プログラム責任者:乳腺外科 福間英祐、乳房再建 浅野裕子   
乳腺科指導責任者:坂本正明(乳腺外科医)、坂本尚美(乳腺外科医)
乳房再建指導責任者:浅野裕子(形成外科医)

●乳腺センター長 福間英祐(乳腺科医)からひとこと
亀田乳腺は最新の診断、治療、ケアを一人の乳ガン患者様に提供することを目的に、日本で初めて乳腺センターと呼称し、組織を組み上げてきました。そのことは同時に、後期研修医、医師に先端の乳腺診療を教育することにつながります。一方、オンコプラスティックブレストサージェリー(OPBS)はアジア、世界での乳腺診療の大きな流れになりつつあります。OPBSの導入により、医師教育も変わることが求められています。乳腺外科医は腫瘍外科の手術手技のみならず、診断、乳房再建、化学療法と局所療法との組み合わせ、適切なケアの各領域を知ることあるいはできることが必要です。患者様の背景、ガンの個性にあわせた再建を含めた診療計画を外来で判断できる、乳腺科医の育成が求められています。同様なことはOPBSを目指す形成外科医にも求められていると思います。今年の7月から新たに形成外科浅野医師が乳腺センターに入職しました。統合的な乳腺診療、確実な乳腺外科、形成外科手技修練のフェローシッププログラムを提供することを、乳腺センター責任者としてお約束します。

乳腺科指導責任者 坂本正明(乳腺科医)からひとこと
乳癌の腫瘍外科学と形成外科学を同時に学べる施設は多くありません。最近では乳癌診療を細分化し教育している施設が多く、乳癌治療はするが再建は全くできない外科医や画像診断や薬物療法は任せっきりの外科医が増える傾向にあります。乳癌という単一疾患を診断から手術、薬物治療、そして再建まで一連で診ることでより深い理解が生まれるものです。単に放射線科や腫瘍内科、形成外科などへローテーションしただけでは得ることの出来ない総合的な乳癌診療を本プログラムでは体験できると思います。
乳癌を学ぶ初期段階では、どの領域にも特化せず広く学び、各領域を知悉し、それから自分の興味のある専門分野を研ぎ澄ますという過程が重要だと信じています。

乳房再建指導責任者 淺野裕子(形成外科医)からひとこと
当乳腺センター専属の形成外科医として、主に乳房再建を担当しています。1次ならびに2次再建の基本的手技、さらに脂肪注入を用いた乳房再建、乳房縮小術を応用した乳癌手術などを通して、乳腺外科の先生方には形成外科的手技を学ぶ機会となり、また形成外科の先生方には乳癌に対するオンコロジーも学びながらより多くの乳房手術手技を習得できるような、魅力あるプログラムとなっています。

●条件
給与および休日は亀田総合病院の医師規定に準じます。

●見学
まずは乳腺センター見学をしたい、とご希望される先生方も歓迎いたします。日数や日程の調整も可能ですので、どうぞお気軽にお問合せください。

●お問い合わせ・連絡先
〒296-0041千葉県鴨川市東町929番 亀田総合病院
診療部事務室 海原 一貴 
TEL:04-7099-1103

当センターの外科的手技到達目標
乳腺内視鏡手技
レベル1(開始~6か月まで)
内視鏡操作に慣れる。
内視鏡手術に助手として立ち会う。
乳房温存術、センチネル生検を行うことができる。
全摘手術において、内視鏡下に乳腺後隙の剥離操作ができる。

レベル2(6か月~1年目)
2次エキスパンダー挿入術において、内視鏡下にポケット作成ができる。
レベル3(経験1年以上)
内視鏡を用いてNSMならびにSSMの手術を行うことができる。
皮下乳腺全摘と同時エキスパンダー挿入術を行うことができる。

形成外科的手技
レベル1(開始~6か月まで)
スキンフック、筋鈎などを用い皮膚に対する愛護的操作ができる。
形成外科的な真皮・皮膚縫合ができる。
植皮術について、種類(分層植皮、全層植皮)、生着のメカニズムなどを理解し、採皮から植皮、タイオーバードレッシングまで、一連の植皮術ができる。
乳房再建術の種類を知っている。
人工物(エキスパンダー、インプラント)を扱う時の清潔操作ができる。
エキスパンダーの構造を理解し、生理食塩水の注入ができる。
皮膚壊死、植皮の生着不良時の対処、軟膏治療ができる。

レベル2(6か月~1年目)
乳房再建術の各種方法を理解し、プランニングできる。
エキスパンダーならびにインプラント挿入術後の合併症を理解し、対処できる。
2次的エキスパンダー挿入術における筋肉下のポケット作成から挿入、術後管理ができる。
全摘同時エキスパンダー挿入術(1次的エキスパンダー挿入)におけるポケット作成から挿入、術後管理ができる。
インプラント挿入術、術後管理ができる。
最適なエキスパンダーならびにインプラントのサイズ決定ができる。
温存手術後の変形を予想できる。
温存手術と同時に行う腹部脂肪弁ができる。
温存手術と同時に行う乳腺授動ができる。
乳輪再建(全層植皮術)ができる。
脂肪注入移植について生着のメカニズム、術後の合併症を理解している。
脂肪吸引に先立つツメッセント注入ができる。
対側乳輪の吊り上げができる。

レベル3(経験1年以上)
広背筋皮弁の拳上ができる。
乳頭再建術(対側乳頭の移植または各種皮弁法)ができる。
対側乳房のインプラントを用いた豊胸術ができる。
脂肪吸引(腹部、大腿など)ができる。
脂肪注入移植材料を用意し、乳房への注入ができる。
腫瘍の部位によって、乳房縮小術を応用した温存手術ができる。
対側乳房の縮小術の各種方法を理解し、行うことができる。

更新日:2016/12/1

採用ポリシーを見る

上記の仕事に問い合わせする